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防災にいくらかける?経営管理者が教える家庭防災の予算設計

事業継続計画

「防災グッズにいくらかけるべきか?」——この問いに対する自分なりの答えを持てている人は、意外と多くありません。防災は「気持ち」で語られがちですが、ここでは家庭という組織を守るための「BCP(事業継続計画)投資」として、冷静に考えてみます。

この記事では、経営管理の仕事を15年続けてきた筆者が、感情論ではなく、「ROI(投資対効果)」「TCO(総保有コスト)」の観点から、防災グッズにどこまでお金をかけるのが合理的かを整理します。

この記事のポイント
・適正予算は「1人あたり1万円」のCAPEX(設備投資)
・4万円のセットを「月額666円の保険」として考える減価償却思考
・「セット購入(インデックス)」+「単品追加(アクティブ)」というポートフォリオ戦略
・我が家のリアルな決算書(防災予算内訳)の具体例

「なんとなく不安だから」ではなく、「数字で納得できる防災投資」を一緒に組み立てていきましょう。

※具体的な投資先(商品選び)の比較は、
【防災グッズ買って後悔する前に|コスパ最強おすすめ7選を徹底比較】で詳しくまとめています。


防災予算の適正解は「CAPEX(初期投資)」で決まる

防災グッズの価格は本当にピンキリです。安いセットで済ませることもできますが、「いざ使うときに壊れる」「明かりが弱すぎて役に立たない」といった事態は、そのまま資産の毀損です。経営の視点で見たときに、落としどころとして妥当だと考えているラインは次の通りです。

基準は「1人1万円」の設備投資

いくつかの市販セットや個別アイテムを調べた結果、「品質と価格のバランスが取れる目安」は1人あたり1万円前後という結論に落ち着きました。

  • 5,000円以下:ライトの光量、ラジオの受信感度、保存食の内容などに不安が残りやすい(リスク資産寄り)
  • 10,000円前後:長期保存水、多機能ラジオ、簡易トイレなど、BCPに必要な最低限のスペックをカバーできる(適正投資)
  • 20,000円以上:過剰な機能や高級ブランド料を払うケースも多く、その分は生活防衛資金として現金で持っておく方が合理的な場合が多い

4人家族なら、ざっくり「4万円」が初期投資の上限ラインと考えると、判断がしやすくなります。

減価償却で考える「月額666円」の保険

4人家族で4万円の出費と聞くと、一瞬たじろぎます。しかし、防災グッズの耐用年数を5年(保存水・食料の賞味期限)と仮定して、月あたりのコストに割ってみましょう。

40,000円 ÷ 60ヶ月 ≒ 666円/月

月額666円。動画サブスク1つより安いくらいのコストで、家族4人分のBCP体制を整えられると考えると、「高い買い物」ではなく「かなり割の良い保険」に見えてきます。


我が家の「防災B/S(貸借対照表)」公開

ここからは、実際に筆者の家庭でどういう構成で防災グッズをそろえているか、ざっくりと内訳を紹介します。

ポートフォリオ戦略:インデックス+アクティブ

投資の世界と同じく、防災も「ベースとなる部分」と「個別最適の部分」を分けて考えると整理しやすくなります。

区分内容投資額(概算)戦略
コア資産
(インデックス)
市販の防災セット(大人2名分)28,000円プロがパッケージしたセットで一気に80点を取りにいく
サテライト資産
(アクティブ)
子ども用リュック、追加の食料、おむつ・ミルクなど12,000円各家庭の事情(年齢構成・持病など)に合わせて個別に補強
OPEX
(運用費)
電池、期限切れ食料・水の入れ替え3,000円/年年1回の棚卸しで、「使える状態」を維持するためのコスト

まずは防災セットで「抜け漏れの少ない土台」を作り、その上に家族特有のニーズ(子どもの年齢、持病など)を「アクティブ枠」として積み増す。この二階建て構造にすることで、調達コストと検討時間の両方を抑えつつ、必要な水準の安心感を確保できます。


「機会損失」を防ぐための意思決定

ビジネスの世界では、「決めないこと」にも大きなコストが発生します。防災についても同じで、「いつかちゃんと考えよう」と先延ばしにしている間は、ずっと無防備な状態が続きます。

60点でスタートするアジャイル開発

「完璧な防災リストを作ってから買おう」と考えると、情報収集だけで疲れてしまい、結局何も買わずに時間だけが過ぎていきます。災害の方は、こちらの準備が整うのを待ってはくれません。

おすすめは、まず市販の防災セットを導入して60点でスタートし、その後、年1回の点検タイミングで中身を入れ替えたり追加したりしながら、少しずつ80点、90点に近づけていくやり方です。いわば、防災版の「アジャイル開発」です。


まとめ:これは「買い物」ではなく「危機管理」だ

防災グッズを「ショッピング」として見ると、「数万円か…」とつい躊躇してしまいます。しかし、経営管理の言葉で言えば、それは家庭という小さな組織を守るための「リスクヘッジコスト」です。

  • 適正予算の目安は「1人1万円」。極端な安物は、いざというときのリスク資産と割り切る。
  • 5年償却で考えれば「月額数百円」の保険料。コスパはむしろ高い。
  • 「セット購入+個別追加」のハイブリッド戦略で、漏れを防ぎつつムダを削る。
  • 具体的な投資先(商品)は、【比較記事】などで一覧にしてから選ぶと迷いにくい。

「その時」が来てからでは、どれだけお金を積んでも時間は巻き戻せません。まだ普通の日常が続いている今のうちに、数字で納得できるレベルの防災投資を、一度決めてしまいましょう。

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