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防災備蓄が続かない理由と「仕組み化」で解決する方法|経営管理のPDCA視点

事業継続計画

防災グッズを揃えたはずなのに、いざという時に使えなかった——そんな経験はありませんか。かつての自分も「買っただけで安心」していた一人でした。経営管理15年の現場で学んだPDCAサイクルを家庭の防災に応用したことで、「備えているつもり」から「本当に備えている」状態へ変えることができました。

この記事のポイント
・防災備蓄が「買って終わり」になる根本原因
・経営管理のPDCAサイクルを家庭の防災に応用する方法
・4人家族で実践している年間防災スケジュール

なぜ防災備蓄は「買って終わり」になるのか

防災グッズを揃えたはずなのに、いざという時に使えなかった——このパターンには、いくつかの共通した理由があります。まずは、防災備蓄が続かない本質的な原因を整理してみます。

「備え」は緊急性がないから後回しになる

経営管理の現場では「緊急度と重要度のマトリクス」という考え方があります。防災備蓄は、典型的な「重要だが緊急ではない」領域です。この領域の仕事は、目の前の緊急案件に押し流されて、後回しになりがちです。

家庭でも同じことが起きます。仕事・育児・家事に追われる中で、「防災グッズの点検」は優先順位がどうしても下がります。賞味期限切れの非常食、充電が切れた懐中電灯、どこにしまったか分からない防災リュック——気づいた時には、「備えたはずなのに備えになっていない」状態になっているのです。

「点検」のタイミングが仕組み化されていない

経営管理で学んだ重要な教訓のひとつが、「仕組みがなければ、意志の力だけでは続かない」ということです。防災備蓄が続かない最大の原因は、点検のタイミングとやり方が仕組み化されていないことにあります。

「気づいたときに確認しよう」では、ほぼ確実に確認しません。年2回、決まった月・決まった週に点検するルールを作って、初めて「備え」が継続的に機能し始めます。

防災備蓄を習慣化するPDCAサイクル

経営管理の基本であるPDCAサイクルは、防災備蓄の習慣化にもそのまま使えます。Plan(計画)→Do(実行)→Check(確認)→Act(改善)の流れで、「買って終わり」から脱却していきます。

Plan|家族構成に合わせた備蓄計画を立てる

最初のステップは、「わが家に必要な備蓄量」を明確にすることです。家族構成、住居形態、地域の災害リスクによって、必要な備えは変わります。

わが家の場合、4人家族(大人2人・子ども2人)のマンション住まいです。主に想定しているのは「地震による停電」と「台風による断水」。この前提で、最低3日間は自力で生活できることを目標に備蓄リストを作成しました。リストは「水」「食料」「電源」「衛生用品」「情報収集手段」の5カテゴリに分け、必要量と現在の備蓄状況を一覧できるようにしています。

Do・Check・Act|年2回の定期点検を仕組み化する

計画を立てたら、次は実行と確認の仕組みです。わが家では「3月と9月」を防災点検月と決めています。3月は東日本大震災の月、9月は防災の日がある月。この2つのタイミングなら、カレンダーにも残しやすく、忘れにくいからです。

点検日には、家族全員で備蓄品を確認します。賞味期限が近い非常食は日常のごはんとして消費し、新しいものを補充する「ローリングストック」を実践。懐中電灯やラジオは実際にスイッチを入れ、電池も交換します。Check(確認)で見つかった課題は、Act(改善)につなげます。「子どもが懐中電灯の使い方を知らなかった」という気づきがあれば、次回の点検では実際に使う練習の時間を加える、といった具合です。

ステップやること所要時間ポイント
Plan家族構成に合わせた備蓄リスト作成約1時間5カテゴリ(水・食料・電源・衛生・情報)で整理
Do備蓄品の購入・設置半日〜1日最初は水と非常食だけでもOK
Check3月・9月に定期点検合計2時間程度カレンダーに登録して「忘れない」を仕組みに
Act課題を見つけて改善随時「使えなかった」ことを次回の改善テーマに

わが家の年間防災スケジュール実例

抽象的な「仕組み化」だけでは動きにくいと思うので、実際にわが家で運用している年間スケジュールのイメージを共有します。

3月の点検内容

3月は「備蓄品の総点検」の月です。チェックリストに沿って、次の項目を確認しています。

  • 非常食の賞味期限確認と入れ替え(食べて補充)
  • 水の備蓄量確認(目安:1人1日3リットル×4人×3日=36リットル)
  • 懐中電灯・ラジオの動作確認と電池交換
  • ポータブル電源の残量確認・一度放電してからフル充電
  • 防災リュックの中身確認と、季節に合わせた入れ替え

特にポータブル電源は、長期間放置するとバッテリーが劣化するリスクがあります。3月の点検で一度簡単に使ってみてからフル充電し直すことで、「いざという時に電源が入らない」という事態を防いでいます。

この記事で学べることSelect記事で学べること相乗効果
防災備蓄が続かない原因ポータブル電源の選び方の基準「なぜ必要か」から「何を選ぶか」へスムーズに移行できる
PDCAサイクルの応用方法容量・出力の見極め方仕組み化の中で最適なツールを選べる
年2回の点検スケジュール定期メンテナンスの方法点検項目に電源チェックを組み込みやすくなる
家族で備える重要性家族4人に適したモデル例家族構成に合わせた具体的な選択がしやすい

わが家では、この仕組みにALLPOWERSのポータブル電源を組み合わせています。防災投資は「一度買えば終わり」ではなく、「継続的な安心をどう設計するか」という視点が重要です。その観点からALLPOWERSをどう評価したかは▶ALLPOWERSポータブル電源のROI比較|経営管理15年の父が選んだ最適解で詳しく整理しています。

9月の点検内容

9月は、「実際に使ってみる訓練」に比重を置いています。備蓄品の確認に加えて、次のような体験型のチェックを行います。

  • 停電を想定し、ポータブル電源だけで半日過ごしてみる
  • 断水を想定し、備蓄水だけで調理・手洗いをしてみる
  • 自宅から避難場所まで、家族全員で実際に歩いてみる
  • 緊急連絡先や集合場所を、子どもを含めて口頭で確認する

子どもたちにとっては「ちょっとした防災ごっこ」ですが、実際に体験しておくことで、「いざ」という時の行動のハードルが大きく下がります。

継続のコツと見直しタイミング

ハードルを下げて「完璧」を求めない

経営管理でよく言われるのは、「完璧を目指すより、まず動くことが大事」ということです。防災備蓄も同じで、最初から完璧な備えを目指すと、コストも手間も膨らみ、続きません。

わが家も、最初は「水と非常食だけ」からスタートしました。翌年にポータブル電源を追加し、その翌年にソーラーパネルを導入——というように、少しずつ層を厚くしていくイメージです。こうすることで、家計への負担を抑えながら、着実に防災レベルを上げていけます。

家族イベントと紐づけて忘れない仕組みを作る

点検日を「防災の日」や「震災の日」に設定するのも有効ですが、さらに「家族イベント」と紐づけると、忘れにくくなります。3月は子どもの進級・進学の時期なので、「新学期の準備と一緒に防災準備も見直す」。9月は運動会シーズンなので、「運動会のお弁当に備蓄食品を使ってローリングストックを進める」といった形です。

経営管理の言葉でいえば、「既存の業務フローに組み込む」という発想です。新しい習慣をゼロから作るより、すでにある習慣にくっつける方が、定着率は高くなります。

家庭版BCPとしての防災備蓄

防災備蓄は、「買って終わり」では機能しません。定期的な点検と更新があって初めて、家庭という小さな組織を守る「家庭版BCP(事業継続計画)」として機能し始めます。

【重要ポイント】

  • 防災備蓄は「重要だが緊急ではない」領域なので、意志ではなく仕組みで管理する
  • 経営管理のPDCAサイクルを家庭に応用し、Plan→Do→Check→Actで継続的に改善する
  • 年2回(3月・9月)の定期点検を、カレンダーに登録して習慣化する
  • 完璧を目指さず、水と非常食から始めて少しずつ備えを拡張する
  • 家族イベントと紐づけ、「特別なこと」にせず、既存の生活サイクルに組み込む

まずは次の週末、防災リュックと備蓄棚の前に5分立ってみてください。「賞味期限を1つ確認する」「懐中電灯のスイッチを押してみる」——その小さな行動から、家庭版PDCAが回り始めます。

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