「健康管理SaaSを会社に入れたいけど、予算も稟議も通らない」――そんな悩めるリーダーにまずおすすめしたいのが、「小さく、自分の体でAI活用を試してみる」ことです。この記事では、ChatGPTを使った健康記録の分析方法と、その実体験を社内提案という成果に変えるプロセスを、経営管理歴15年・2児の父の視点で解説します。
この記事のポイント
・「まず自分で試す」が社内提案の最強の武器になる理由
・ChatGPTで健康記録を分析する具体的なプロンプト5選
・無料のGoogleスプレッドシートで始める「0円健康管理術」
・1ヶ月の個人実験を社内提案につなげる3ステップ
自分の健康を改善しながら、社内での影響力も高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
個人で始める健康管理AI活用のすすめ
「会社で健康管理ツールを導入したいけど、上層部に響かない」「そもそも何が自社に合うか分からない」――そんな壁にぶつかっている方に、私がまず実践して効果を感じたのが「自分の体で実験してみる」というアプローチです。大げさな仕組みは必要ありません。スマホとスプレッドシート、そしてChatGPTがあれば十分です。
「まず自分で試す」が社内提案の最強の武器になる
社内で新しいツールを提案するとき、最も説得力があるのは「自分で使い倒した結果」を語れることです。経営管理の仕事を15年やってきましたが、「カタログスペックだけ並べた綺麗な提案書」と「泥臭い実体験に基づく提案」では、経営層の反応が驚くほど違いました。後者には、「この人は本気で現場を良くしようとしている」という熱量と信頼感が宿ります。
健康管理AIの活用も同じです。まずは個人として1ヶ月間、AIを使った健康記録を試してみる。その結果と気づきをレポートにまとめれば、それは単なる提案書ではなく、再現性のある「事例」になります。自腹で始めた小さな実験が、のちの全社導入のきっかけになることも珍しくありません。
デスクワーカーの健康課題をAIはどう支援できるか
デスクワーカーの健康課題は、ある程度パターン化されています。
- 運動不足:1日の歩数が3,000歩以下
- 目の疲れ:長時間のモニター作業
- 腰痛・肩こり:同じ姿勢での作業
- 睡眠の質低下:夜遅くまでのPC作業・ブルーライト
- ストレス蓄積:締め切りプレッシャーやリモートワークでの孤立感
AIはこれらの課題に対して、「記録」「分析」「フィードバック」の3つの面で伴走してくれます。毎日の歩数・睡眠時間・ストレス度を記録しておけば、「先週のデータを分析して、改善ポイントを教えて」とChatGPTに聞くだけで、自分では気づかなかった傾向が見えてきます。
ChatGPTで健康記録を分析する方法【プロンプト付き】
ここからは、ChatGPTを健康管理のパートナーとして使う具体的な方法を、ツール比較とプロンプト例と一緒に紹介します。
表1:個人向け健康管理のAIツール比較
| ツール | コスパ | 実用性 | 家族対応 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT(無料版) | ★★★★★(0円) | ★★★★☆ | ★★★★☆(家族分もテキストで扱える) | まず試したい人・コスト重視の人 |
| ChatGPT Plus | ★★★☆☆(有料) | ★★★★★(長文・高度な分析が安定) | ★★★★☆ | 本格的に分析したい人・GPT-4を使いたい人 |
| Googleスプレッドシート+ChatGPT | ★★★★★ | ★★★★☆(表形式で管理しやすい) | ★★★★★(家族分シートを分けて管理) | 無料で始めたい人・データ管理も重視する人 |
| Notion AI | ★★★☆☆ | ★★★★☆(メモとセットで管理) | ★★★☆☆ | 既にNotionを使っている人 |
表2:プロンプト用途別早見表
| 用途 | プロンプト番号 | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| 週次サマリー作成 | プロンプト① | 毎週末の振り返り |
| 睡眠と気分の相関分析 | プロンプト② | 睡眠改善の優先度判断 |
| 運動不足の原因特定 | プロンプト③ | 歩数を増やす施策検討 |
| デスクワーカー向け改善提案 | プロンプト④ | 日常ルーティンの見直し |
| 社内提案用の要約作成 | プロンプト⑤ | 稟議・上申の準備 |
健康データをChatGPTに渡す3ステップ
ステップ1:記録するデータを3〜5項目に絞る
最初から多くの項目を追いかけると続きません。歩数・睡眠時間・ストレス度・身体の不調・気分など、3〜5項目に絞って始めるのがおすすめです。スマホのヘルスアプリに入っているデータをそのまま使えると、継続ハードルが一気に下がります。
ステップ2:1週間分をテキストにまとめる
Googleスプレッドシートに日々の記録を入れておき、週末に1週間分をテキストとしてまとめます。
月曜:歩数4,200歩、睡眠6.5時間、ストレス度7、腰痛あり、気分普通
火曜:歩数3,800歩、睡眠5.5時間、ストレス度8、腰痛あり、気分悪い
水曜:歩数5,100歩、睡眠7時間、ストレス度5、腰痛なし、気分良い
…
ステップ3:ChatGPTに分析を依頼する
まとめたデータをそのままChatGPTに貼り付けて、「分析してほしい観点」をプロンプトで指定します。ここからは、実際に使えるプロンプトを5つ紹介します。
実際に使えるプロンプト例5選
プロンプト①:週次サマリーを作る
以下は私の1週間の健康記録です。
[データを貼り付け]
このデータを分析して、以下の形式で週次サマリーを作ってください。
・今週の良かった点(2〜3個)
・今週の改善ポイント(2〜3個)
・来週の目標(1個)
このプロンプトを使うと、「週の前半は睡眠不足でストレス度が高い」「昼休みに散歩した日は気分が良い」など、自分では曖昧だった感覚を具体的な文章にしてくれます。
プロンプト②:睡眠と気分の相関を見る
以下は私の2週間分の睡眠時間と気分の記録です。
[データを貼り付け]
睡眠時間と気分の関係性を分析し、
何時間以上の睡眠が私にとって最適かを推測してください。
プロンプト③:運動不足の原因を特定する
以下は私の1週間の歩数と1日のスケジュールです。
[データを貼り付け]
歩数が3,000歩を下回った日の共通点を分析し、
運動量を増やすための具体的なアドバイスを3つ教えてください。
プロンプト④:デスクワーカー向けの改善ルーティンを作る
私は40代のデスクワーカーで、在宅勤務が中心です。
以下の健康課題を抱えています。
・腰痛(週3〜4日発生)
・目の疲れ(夕方になると悪化)
・運動不足(歩数3,000歩以下の日が多い)
これらの課題を改善するための、
1日の中で実践できる具体的なルーティンを提案してください。
プロンプト⑤:社内提案用の要約を作る
以下は私が1ヶ月間、個人で健康管理AIを試した記録と気づきです。
[データと気づきを貼り付け]
この内容を、社内で健康管理SaaS導入を提案する際の
「個人実験レポート」として要約してください。
300文字程度で、経営層にも伝わる言葉でお願いします。
無料で始める健康管理AI【Googleスプレッドシート活用】
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スプレッドシートで健康記録テンプレを作る
まずは、次のようなシンプルなテンプレートを作ります。
| 日付 | 歩数 | 睡眠時間 | ストレス度 | 身体の不調 | 気分 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12/1 | 4,200 | 6.5 | 7 | 腰痛 | 普通 | 会議が長かった |
| 12/2 | 3,800 | 5.5 | 8 | 腰痛 | 悪い | 締め切り前 |
| 12/3 | 5,100 | 7.0 | 5 | なし | 良い | 昼休みに散歩した |
毎日1分で入力できることを最優先に設計してください。続かないフォーマットは、それだけで価値がゼロになってしまいます。
ChatGPTと組み合わせて週次レポートを作る
1週間分のデータがたまったら、スプレッドシートからコピーしてChatGPTに貼り付けます。先ほどのプロンプト①を使えば、3分程度で週次サマリーが完成します。私はこの方法を3ヶ月続けた結果、「睡眠6時間を切った翌日はかなりの確率で気分が悪い」「昼休みの散歩がある日はストレス度が下がる」といった傾向がはっきり見えるようになりました。
2人の子どもがいる身として、夜更かしが翌日のパフォーマンスだけでなく、家庭内での機嫌にも直結することを数字で突きつけられたのは、かなりインパクトのある発見でした。
個人実験から社内提案へつなげる3ステップ
最後に、個人での実験結果を社内提案につなげる具体的なステップを整理します。
ステップ①:自分の健康課題を1ヶ月記録する
最初の1ヶ月は、あれこれ工夫するより「とにかく記録すること」に集中します。途中で3〜4日抜けても、気にせず続けてください。完璧なデータより、リアルな日常が反映された連続データのほうが、社内提案には説得力があります。
ステップ②:AIで分析し、「気づき」を自分の言葉でまとめる
1ヶ月分のデータがたまったら、ChatGPTで分析します。出てきた結果のうち、「確かにそうだ」と感じた点、「この視点はなかった」と感じた点を、それぞれ自分の言葉でメモしておきます。この「気づきの言語化」が、のちのプレゼンで最も響くパートになります。
ステップ③:「自分で試した結果」を武器に提案する
社内で健康管理SaaS導入を提案するときは、次の順番で話を組み立てるとスムーズです。
- 「まず自分で1ヶ月試してみました」(実体験への信頼)
- 「AIで分析した結果、こういう傾向が見えました」(具体的な効果)
- 「これをチーム全体で行えば、こんな効果が期待できます」(スケールの提案)
- 「そのために、このSaaSの導入を検討したいです」(具体的なアクション)
「カタログを見て良さそうだったので」という提案より、「自分で試してここまで効果を確認しました」という提案のほうが、稟議の通りやすさは段違いです。経営側も、実験コストをすでに個人が負担してくれていると感じれば、前向きに話を聞きやすくなります。
まとめ:AIは健康管理の「相棒」になる
この記事では、個人でAIを活用した健康管理を始める方法と、その結果を社内提案につなげるステップを紹介しました。
重要ポイント
- 「まず自分で試す」ことが、社内提案の最強の武器になる
- 健康記録は3〜5項目に絞り、毎日1分で続けられる形にする
- ChatGPTに1週間分のデータを渡すだけで、週次サマリーが作成できる
- 無料のGoogleスプレッドシート+ChatGPT無料版でも十分スタート可能
- 1ヶ月の個人実験 → AI分析 → 気づきの言語化 → 社内提案、という流れで成果につなげる
AIは、健康管理の「先生」ではなく「相棒」です。完璧な正解をくれるわけではありませんが、自分では見落としていたパターンを教えてくれます。まずは今日から、シンプルな健康記録を1行だけでもつけてみてください。1ヶ月後、ChatGPTに分析してもらったとき、きっと新しい発見があるはずです。
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